Wednesday, February 01, 2017 5:06 PM

イラン出身女優が米渡航へ アカデミー賞発表式出席

 イランを含めたイスラム圏7カ国の市民の米国入国禁止措置が続く中、アカデミー賞外国語映画賞部門の候補作に出演しているイラン生まれのスウェーデンの女優バハー・パールさんが1日、今月26日の発表・授賞式に出席するため米国に渡航するとAP通信の取材に語った。

 パールさんは子どものころにスウェーデンに移住し1995年に市民権を獲得、現在はイランとスウェーデンの旅券を持つ。パールさんは「帰国させられる可能性はある」と懸念を示しながらも「式に出席すること自体が(トランプ大統領の政策に対する)意見表明になる」と語った。

 出演作はスウェーデン映画「幸せなひとりぼっち」。孤独な高齢男性が近所に引っ越してきたイラン人女性らと交流を重ねて次第に心を開いていく物語で、パールさんはこの女性の役を演じ高い評価を受けている。(共同)