Wednesday, February 01, 2017 5:06 PM

迎撃システム計画加速へ マティス長官訪問で米韓

 米国と韓国の両政府は、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮の脅威に対抗するため、米軍の迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備計画を加速させる。就任後初の外国訪問先に韓国を選んだマティス米国防長官は2日夕、ソウルで朴槿恵大統領の権限を代行する黄教安首相と会談、韓国防衛での米国の決意を確認する見通しだ。

 朴大統領の職務が停止され、国政が事実上まひする中、両政府は北朝鮮が弾道ミサイル発射実験で挑発し、揺さぶりをかける可能性を警戒している。マティス氏は黄首相のほか、2日午後に大統領府の金寛鎮国家安保室長とも会談する予定。

 2日夜には韓民求国防相と夕食を共にしながら意見交換する方向で、一連の韓国側との対話で「隙のない連携」(米韓外交筋)をアピールし、北朝鮮をけん制する狙い。(共同)