Thursday, February 02, 2017 10:10 AM

海外好調で3社が増益 製薬大手4社

 製薬大手4社の2016年4〜12月期連結決算が2日、出そろった。円高や日本で実施された薬価改定の影響を受けたが、北米や欧州など海外を中心に好調だったことで、3社が増益となった。

 最大手の武田薬品工業は、潰瘍性大腸炎治療薬の売り上げなどが好調なことから、純利益は前年同期比45.8%増の大幅増益。クリストフ・ウェバー社長は「力強い結果を生み出している」と述べた。想定為替レートを円安に見直したことなどにより、17年3月期の連結決算の純利益を従来予想の910億円から930億円に上方修正した。

 アステラス製薬は、主力の前立腺がん治療薬が北米やアジアの市場で伸びたことなどから、8.7%の増益。エーザイは抗がん剤などが伸び、0.3%の増益だった。(共同)