Thursday, February 02, 2017 10:11 AM

長期金利0.1%突破 1年ぶり高水準、円急伸

 2日の東京金融市場は、トランプ大統領がアベノミクスの柱である日銀の大規模な金融緩和に批判的だという警戒感が広がり、長期金利が急上昇して0.1%を突破、約1年ぶりの高水準となった。円相場が急伸し、日経平均株価(225種)は急落して約1週間ぶりに1万9000円台を割り込んだ。

 国債市場では長期金利の指標となる新発10年国債(345回債、表面利率0.1%)の利回りが一時、前日終値比0.025%高い0.115%に上昇した。トランプ氏の円安をけん制する発言などを受け、日銀が金融緩和への積極姿勢を維持するのが難しくなるとの観測から国債が売られた。

 1日開かれた米連邦公開市場委員会後の声明に追加利上げへの踏み込んだ言及がなかったことも注目された。外国為替市場で追加利上げの時期が見通しにくくなったとの見方が強まって、ドルを売って円を買う動きが優勢となり、円相場は一時、1ドル=112円台半ばをつけた。(共同)