Thursday, February 02, 2017 4:48 PM

独社民、首相与党に迫る 前欧州議長の人気背景

 ドイツ公共放送ARDが2日報じた世論調査結果によると、メルケル首相の保守、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の支持率が前月比3ポイント減の34%だったのに対し、第2党の中道左派、社会民主党(SPD)が8ポイント増の28%と大きく伸びた。CDU・CSUは首位を維持したが、差は前月の17ポイントから6ポイントに縮まった。

 SPDが9月の連邦議会(下院)選挙に向けて、首相候補に指名した欧州連合(EU)欧州議会のシュルツ前議長の人気が背景にある。CDU・CSUとSPDは現在、連立政権を組んでいるが、下院選では政権の座を争うことになる。

 メルケル氏とシュルツ氏のどちらを支持するかとの問いでは、シュルツ氏は50%に達し、34%のメルケル氏を大きく上回った。(共同)