Thursday, February 02, 2017 4:49 PM

ロシア情報機関と取引限定容認 米、制裁緩和の見方は否定

 トランプ政権は2日、オバマ前政権が制裁対象としたロシア情報機関の連邦保安局(FSB)と米企業との取引を限定的に容認する方針を明らかにした。ロシア側はトランプ政権が制裁緩和に踏み切ったとみて歓迎したが、トランプ大統領は「緩和ではない」と否定した。制裁緩和に反対する与党共和党や北大西洋条約機構(NATO)同盟国に配慮したとみられる。

 トランプ氏はオバマ前政権で悪化したロシアと関係改善し、過激派組織「イスラム国」(IS)打倒で協力する方針。ロシア下院議員で元FSB長官のコワリョフ氏はタス通信に対し、今回の措置について「対テロ同盟構築に向けた(米露の)協力が始まったことの証しだ。国際テロに対する協力への第一歩だ」と述べた。FSBは旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後身。(共同)