Friday, February 03, 2017 10:22 AM

信教保護拡大の大統領令か 米紙報道、差別助長も

 トランプ政権が、個人や団体の信仰に基づく行動に対する法的な保護を手厚くする大統領令を検討している。キリスト教右派などは同性愛など性的少数者(LGBT)の権利に否定的なことから、LGBT差別を助長する可能性があると人権団体などが懸念している。ウォールストリート・ジャーナル紙電子版が2日報じた。

 同紙によると、検討されている大統領令は、連邦政府に「信教の自由」の侵害を回避するよう指示し、宗旨に反する活動を強制してはならないとの内容。保守的なキリスト教会が同性愛者の礼拝参加や、結婚式での教会使用を拒んだりしても法的に守られることを意味する。キリスト教右派が否定する人工妊娠中絶などが影響を受ける可能性もある。

 トランプ大統領はまだ草案に目を通していない段階という。(共同)