Friday, February 03, 2017 10:25 AM

日銀、指し値オペ実施 国債7000億円買い入れ

 日銀は3日、通常の公開市場操作(オペ)とは異なり、固定の利回りを指定した上で国債を無制限に買い入れる「指し値オペ」を実施した。実施は昨年11月17日以来となる。

 オペには7239億円の応募があり、一時0.15%まで上昇した長期金利は0.1%を下回る水準に低下。日銀が大規模な金融緩和を続ける姿勢を明示することで、金利上昇に力ずくで歯止めをかけた。ただ、トランプ大統領が円安誘導だとして緩和縮小の圧力を強めるとの見方もあり、日銀は今後も難しい政策運営を迫られそうだ。

 日銀は長期金利を0%程度に誘導する目標を設け、国債買い入れオペを実施している。日銀は指し値オペに先立って、国債の買い入れを、予定していた金額よりも増やした。金利上昇を抑制する狙いがあったが、逆に上昇した。このため日銀は「長期金利の急激な上昇を踏まえ、(誘導目標の)0%程度をしっかりと実現するため」(金融市場局)として、より強力な措置に踏み切った。(共同)