Friday, February 03, 2017 10:25 AM

インフラ投資「検討せず」 首相、年金資金活用案で

 安倍晋三首相は3日の衆院予算委員会で、日米経済協力での米インフラ投資に年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資金を活用する案について「指図できるわけではない。政府として検討していることは全くない」と述べた。

 GPIFは政府から独立して純粋に投資効果を追求するのが原則で、被保険者の利益のために行われることが定められていることを踏まえた。

 一方、予算委に出席したGPIFの高橋則広理事長は「理屈の上では、結果として米国のインフラに向かうこともあり得る」と答弁。GPIFの自主的な判断として、対米インフラ投資が拡大する可能性は否定しなかった。高橋氏は欧米先進国のインフラなどへの投資について、7兆円前後に相当する5%が認められていると説明した。実際の投資額は、昨年3月末時点で814億円にとどまっている。(共同)