Friday, February 03, 2017 12:39 PM

追加利上げ「ゆっくりと」 シカゴ連銀総裁

 シカゴ連邦準備銀行のエバンス総裁は3日、イリノイ州オリンピアフィールズのプレイリー州立大で講演し、トランプ大統領の財政政策により経済成長が加速するとみられるものの、連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利をゆっくりと引き上げていくべきだとの考えを示した。ロイター通信が伝えた。

 ただ、生産性の向上や労働参加率を引き上げるような構造改革がないまま成長率が今後数年間にわたり4%の水準になれば、物価上昇の圧力が高まり、最終的には金融引き締めを迫られることもあるとの懸念をあらためて表明した。

 朝方に発表された1月の米雇用統計については「非常に良かった」と評価。失業率については向こう数年間で4.25%にまで改善すると予想。これにより、物価上昇率は2019年までにFRBが目標とする2%に到達するとしている。(共同)