Monday, February 06, 2017 10:12 AM

辺野古で海上工事着手 沖縄は政府に中止要求

 政府は6日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古沿岸部で海上の本体工事に着手した。海中の汚れ拡散を防ぐ準備措置を経て、5月にも埋め立て前の最終工程となる護岸造成を始めたい考え。沖縄県は、当初計画から変更点があり、十分な事前説明が必要だとして、防衛省沖縄防衛局に文書で中断を求めた。

 政府は7日にも「汚濁防止膜」の重りとなる大型コンクリート製ブロックの海底設置を始め、海上工事を本格化させる。

 翁長雄志知事は知事権限を使って引き続き対抗する考えで、再訴訟の可能性をはらんだ攻防が再燃しそうだ。埋め立てで海中に土砂が投入されると、自然環境への影響が著しく原状回復が困難。1996年に日米両政府が返還合意した普天間移設問題は重大局面を迎えつつある。(共同)