Monday, February 06, 2017 10:12 AM

トランプ氏異例の判事攻撃 「司法の独立」揺るがす

 トランプ大統領は5日、イスラム圏7カ国からの入国を一時禁止する大統領令の一時差し止めを決めた連邦地裁のロバート判事への批判を繰り返した。異例の個人攻撃に、合衆国憲法の定める「司法の独立」の根幹を揺るがすとの懸念が司法界などで強まっている。

 政権側は大統領令の効力復活に向け徹底抗戦の構え。米メディアによると、連邦高裁は早ければ6日にも、大統領令の差し止めを維持するかどうか最終判断を下すとみられ、結果が注目される。

 トランプ氏は5日ツイッターで「一人の判事が国家を危険に陥れるとは信じられない。何か起きたら彼の責任にしろ」と書き込んだ。4日にも「この、いわゆる判事」と表現してロバート氏を批判していた。「いわゆる」には「本物ではない」との軽蔑の意味が込められているとされる。(共同)