Monday, February 06, 2017 12:08 PM

大統領令、安保を弱体化 前国務長官らが書面提出

 米国のケリー前国務長官やオルブライト元国務長官を含む民主党政権の元閣僚ら10人が6日、イスラム圏7カ国からの入国を禁止する大統領令を違憲として提訴したワシントン州を支持する書面をサンフランシスコの連邦高裁に共同で提出した。米国の安全保障を弱体化させると大統領令を批判している。

 書面には、パネッタ元国防長官やライス前大統領補佐官も名を連ねた。

 ケリー氏らは大統領令について、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討で連携するイラクを「侮辱するメッセージ」を発信するものだと指摘。米国がイスラム教に戦いを挑んでいるとして要員を勧誘する過激派の主張を助長し、テロ対策の最前線に立つ米軍を危険にさらすと懸念を表明した。(共同)