Monday, February 06, 2017 4:40 PM

元仏首相、疑惑に謝罪 「違法性なし」強調も

 フランス大統領選の中道・右派候補フィヨン元首相の妻らが議員秘書などとして不明朗な金銭を受給したとされる疑惑で、元首相は6日、記者会見し「違法行為はない」と強調した。一方で「不明朗との指摘を受け、混乱を招いたことについて国民におわびする」と謝罪した。

 疑惑は1月下旬から週刊紙カナール・アンシェネなどが報じた。元首相の妻、長女、長男が長年にわたり、勤務実態がないにもかかわらず、秘書給与などの名目で議会などから総額約98万ユーロ(約1億2000万円)を受給したとされる。

 元首相は会見で、妻は「秘書ではなく議員協力者として過去の15年間、平均約3700ユーロの月給を受け取った」と説明。選挙区や自宅などで勤務実態があり、所得申告し、税金を納付したと述べた。(共同)