Monday, February 06, 2017 4:40 PM

仏検察、重ねて拘束要請 追加証拠をチリ送付へ

 フランス留学中の筑波大3年、黒崎愛海さん(21)が行方不明になっている事件で、チリ最高裁の判事がチリ人容疑者の身柄拘束を認めない決定を出したことを受け、フランス検察当局者は6日、追加の証拠書類をチリに送付し、重ねて拘束を要請することを明らかにした。地元メディアが伝えた。

 フランス当局が国際手配した元交際相手、ニコラス・セペダ・コントレラス容疑者(26)について、当局者は滞在先を把握し、2カ月の出国禁止が命じられたと述べた。容疑者は「十分な額の保証金」を供託し、逃亡の恐れはないとされる。

 3日のチリ最高裁判事の決定で拘束が認められなかった理由については「最終決定ではない」と指摘した上で「これまで送付した書面に加え、大量の証拠書類を翻訳し、来週にも追加送付する」と述べた。容疑者の拘束、引き渡しを求め、フランスで裁判を行う方針を変えていないと強調した。(共同)