Monday, February 06, 2017 6:20 PM

米金融規制緩和に反対 欧州中銀のドラギ総裁

 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は6日、トランプ大統領の金融規制緩和の方針について「現時点で最も必要ないことだ。正直、現在の規制を緩める理由が見当たらない」と述べ、明確に反対を表明した。欧州議会で証言した。

 米国の政策変更により、国際的に業務を展開する巨大銀行に対する新たな資本規制導入の議論にも影響を与える可能性が指摘されている。この点に関しては「金融緩和と規制緩和の組み合わせはまさに金融危機の原因となった」と警戒感を示した。

 トランプ政権の幹部が通貨ユーロ安を批判したことには「われわれは為替相場を操作していない」と反論。ECBは2011年以来、市場介入を実施していないと説明した。(共同)