Tuesday, February 07, 2017 10:09 AM
ロシアの処分解除見送り 世界陸上出場は絶望的
国際陸連は6日、フランスのカップダイユで理事会を開き、国ぐるみのドーピングで資格停止中のロシア陸連の処分解除を昨年12月に続いて見送った。世界反ドーピング機関(WADA)がロシア反ドーピング機関(RUSADA)の再認定を判断する11月まで資格回復は厳しいとの見通しも示され、チームとしての世界選手権(8月・ロンドン)出場は絶望的となった。
潔白の証明など国際陸連が提示している条件を満たせば、個人資格での出場は認められる。6日時点で35選手が「中立の選手」としての国際大会出場を申請したという。15歳以下の選手に限り、全面的に国際大会出場を認める決定も下した。
調査チームが理事会に提出した報告書は、ロシアの国内大会でドーピング検査官が来ることを知った複数の選手が突然棄権した例や、採取した検体の提出をロシア側が拒んでいる実態を挙げ「処分解除の準備は整っていない」と指摘。資格回復の条件にRUSADAの再認定などを示した。国際陸連のセバスチャン・コー会長は「クリーンな選手を大会に復帰させることが優先事項だが、その過程に自信がなければいけない」と強調した。(共同)
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