Tuesday, February 07, 2017 10:11 AM

シリア和平進展へ市民期待 政権軍優勢も遠い内戦終結

 長期化するシリア内戦でロシアの軍事支援を受けるアサド政権軍が優勢となり、首都ダマスカス市民の間に和平進展への期待が高まっている。ただトランプ新政権の対シリア政策は不透明で、過激派組織「イスラム国」(IS)も勢力を保っており、内戦終結への道のりはまだ遠そうだ。

 政権軍は昨年12月、激戦地だった北部アレッポを制圧。1月にはダマスカス西郊のバラダ渓谷一帯を掌握した。渓谷は首都の主要水源地で、反体制派との戦闘により深刻な影響が出ていた水の供給は大幅に改善された。

 ダマスカスの治安は比較的安定している。今月もロシア大使館に反体制派地域から砲撃があったが、昨年は連日聞こえた砲撃音が、ほぼ消えた。(共同)