Tuesday, February 07, 2017 10:11 AM

尖閣への安保適用確認へ 10日の日米首脳会談

 安倍晋三首相は10日、トランプ大統領の就任後初めてとなるワシントンでの首脳会談に臨む。沖縄県・尖閣諸島について両政府は、米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象とすることを首脳レベルで再確認する方向で、最終調整を進めている。首相はトランプ氏に早期訪日を要請する意向だ。複数の日米関係筋が7日、明らかにした。

 尖閣諸島を巡っては訪日したマティス国防長官が既に5条適用を確認。ティラーソン国務長官も7日の岸田文雄外相との電話会談で同様の認識を示している。日本政府筋は、トランプ氏が首脳会談で確認することによって強固な同盟関係をアピールでき、海洋進出を活発化させる中国への「強力なメッセージになる」と指摘した。尖閣の領有権を主張する中国を刺激するのは確実だ。

 米側も貿易不均衡などに関し中国に譲歩を迫る上で、日本との緊密な連携を打ち出すことは有効と判断しているもようだ。トランプ氏はこれまで尖閣問題への対応を明確にしていない。(共同)