Tuesday, February 07, 2017 10:14 AM

ホンダ、日立がEV連携 日米中でモーター生産

 ホンダと日立製作所グループは7日、電気自動車(EV)分野で提携し、車載用モーター事業を行う共同出資会社を7月に設立すると発表した。世界的な環境規制の強化に連携して対応するため、日本国内のほか米国や中国にも生産、販売拠点を設け供給を拡大する。

 ホンダの八郷隆弘社長は東京都内で記者会見し新会社設立について「設備投資や量産技術で効果が見込める」と述べた。車載用モーターは、EVをはじめとする電動の自動車の性能を決める重要な部品。新開発するモーターはホンダ車だけでなく、他社への供給も目指す。自社生産にこだわるホンダはEV事業で出遅れが指摘されていたが、技術力に定評のある日立と協力して巻き返しを図る。

 カリフォルニア州が2018年をめどに排ガスゼロ車の一定割合の販売を自動車メーカーに義務付けるなど各国で環境規制が厳しくなっており、ホンダも対応が急務。新会社で生産するモーターをEVやハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)に搭載する方針だ。(共同)