Tuesday, February 07, 2017 10:15 AM

陸自部隊、治安を深刻視 PKO「活動停止」も想定

 防衛省は7日、廃棄済みを理由に不開示としていた南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報の一部を公表した。昨年7月に首都ジュバで起きた大規模戦闘に巻き込まれる危険性や予想されるシナリオとして「国連活動の停止」に言及。現場部隊が治安情勢を深刻に捉え、危機感を抱いていたことがうかがえる。

 日報は非常に厳しい現地の生の治安情勢を伝えているが、部隊に安全保障関連法に基づく「駆け付け警護」などの新任務を付与するかを巡る昨年の国会論戦には生かされなかったことになる。情報公開に消極的な政府の姿勢が問われる。

 昨年10月、治安が悪化していた7月7〜12日の日報の情報公開請求に対し12月に不開示を決定。河野太郎衆院議員(自民)が今月6日、自身のツイッターで文書の存在を明かし、防衛省が一転保管を認めた経緯がある。(共同)