Wednesday, February 08, 2017 10:02 AM

南スーダン、大虐殺の恐れ 国連事務総長顧問が警告

 国連のアダマ・ディエン事務総長特別顧問は7日、内戦が続く南スーダンで「大虐殺が起きる恐れが常に存在する」と警告する声明を改めて発表した。昨年11月にもジェノサイド(民族大虐殺)に発展する可能性を示しており、危険な状況は続いているとみられる。

 声明でディエン氏は、キール大統領は暴力の停止と平和をもたらすと約束しているが、国内では戦闘が継続していると批判。市民の殺害や性的暴力も続いており、1月だけで国民5万2千人以上が隣国ウガンダに避難したとしている。

 国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊の宿営地がある首都ジュバの南約100キロに位置する町について「深刻な治安状況だが、PKO部隊が移動を制限され、現地入りできない」と懸念を示した。(共同)