Wednesday, February 08, 2017 10:03 AM

「悪いのは私じゃない」 責任転嫁の主張全面

 就任19日目(Day19)を迎えたトランプ大統領は7日、イスラム圏7カ国からの入国を禁じた大統領令が差し止められるなど「米国を再び安全にする」との看板公約が実行できないのは、テロの脅威を過小評価する批判勢力の「陰謀」だと怪気炎を上げた。責任転嫁の悪癖はとどまるところを知らない。

 「メディアがどれほどいんちきか私は知っている」。7日朝に行われた治安当局者との会合。トランプ氏はメディアが政権への抗議活動ばかり大きく扱う一方、テロを報じたがらないと攻撃し「何が起きるか見ていよう」と不吉な一言を漏らした。

 メディアと共に目下、最大の標的にしているのが、大統領令の差し止め処分を決めた連邦判事。処分決定後、判事批判をツイッターに立て続けに投稿したトランプ氏は「もし何か起きたら判事と法制度のせいだ。悪いやつらが入り込んでくる」と書き込んだ。(共同)