Wednesday, February 08, 2017 10:04 AM

サイバー攻撃1281億件 16年、2.4倍で過去最高

 国立研究開発法人・情報通信研究機構(NICT)は8日までに、国内のネットワークに向けられたサイバー攻撃関連の通信が、2016年は前年比2.4倍の約1281億件と、過去最高になったとの調査結果を明らかにした。発信元の国に関して詳細なデータはないが、中国や米国からが多かった。

 ネットに接続した防犯カメラや家庭用ルーターなどIoT(モノのインターネット)機器を狙った攻撃が急増。15年は全体の約26%だったが、16年は初めて半数を超えた。セキュリティー対策が不十分な製品が多く、サイバー犯罪者の標的になっている。

 NICTはサイバー攻撃の大規模観測システムを運用しているが、観測できているのは一部で「実際の攻撃はさらに多い」とみている。(共同)