Wednesday, February 08, 2017 10:05 AM

「宗教差別」巡り応酬 米入国禁止で高裁審理

 トランプ政権がイスラム圏7カ国からの入国を禁止した大統領令を、ワシントン州などの請求を受けて一時差し止めたシアトル連邦地裁の判断を巡り、サンフランシスコ連邦高裁は7日、電話を通じた審理を開いた。政権側は入国禁止が「宗教差別に基づくものではない」として合憲と強調、差し止め撤回を要求した。ワシントン州などは、大統領令には宗教差別的な意図があったと指摘、対立する主張の応酬となった。

 審理では双方の主張を約30分ずつ聴いた。連邦高裁の判断は、週内にも出る見通し。同連邦高裁は全米で最もリベラルな高裁とも言われ決定が注目される。

 政権側は、7カ国の選別はオバマ前政権や議会がテロ支援国家やテロ組織との関連が疑われると判断した情報に基づくと説明。大統領は安全保障のため外国人の入国を止める権利を持つとした。(共同)