Wednesday, February 08, 2017 12:52 PM

ロシア野党指導者に有罪判決 大統領選出馬に支障も

 ロシア中部キーロフの裁判所は8日、来年の同国大統領選に出馬の意向を表明している野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ被告に対し、横領罪で執行猶予付き懲役5年の有罪判決を言い渡した。これにより、立候補が認められない可能性も出てきた。

 ナワリヌイ被告は、判決は自らの出馬を封じるのが目的だとし、「プーチン氏は選挙で私と対決するのを恐れている」と批判した上で、立候補を撤回せず、上訴する考えを示した。裁判は欧米からも「政治的」と批判されている。

 ナワリヌイ被告はキーロフの国営木材加工企業から資金を横領した罪に問われた。裁判は2013年から続き、有罪判決が出ていたが、欧州人権裁判所(フランス・ストラスブール)は昨年2月、裁判に違反があったと認定。最高裁がキーロフの裁判所に審理を差し戻していた。(共同)