Thursday, February 09, 2017 10:55 AM

米保守派判事が大統領批判 司法界の「士気くじく」

 イスラム圏7カ国からの入国を禁止する大統領令の一時差し止めを決めた連邦地裁判事を攻撃したトランプ大統領に対し、連邦最高裁判事に指名された保守派のゴーサッチ連邦高裁判事は8日、司法界の「失望を呼び、士気をくじく」と批判した。CNNテレビなど米主要メディアが一斉に報じた。自らが指名した最高裁判事候補の発言だけに、トランプ氏への反発が広がる可能性がある。

 ゴーサッチ氏は、野党民主党のブルーメンソル上院議員との会談でトランプ氏を批判した。ブルーメンソル氏が記者団に明らかにし、ゴーサッチ氏の報道担当者も発言の事実を認めた。

 大統領による判事への異例の個人攻撃を受け、合衆国憲法が定める「司法の独立」の根幹が揺らぎかねないとの懸念が米国で強まっている。(共同)