Thursday, February 09, 2017 10:56 AM

英当局、三菱UFJに罰金 制裁違反巡る報告遅れで

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は9日、三菱東京UFJ銀行によるイランなどへの経済制裁違反事案に関連し、英国の健全性監督機構に対する報告が遅れたとして同行などが計約2677万ポンド(約38億円)の罰金を支払うことで合意したと発表した。

 報告が遅れたのは、米金融当局との間で2014年に罰金の支払いに合意した問題。三菱東京UFJ銀行は02〜07年に米国の経済制裁対象国と違法に決済取引を実施したが、組織的に送金先の情報を削除するなどしていた。この問題を巡る当局向け報告書を作成した監査法人に記述を弱めるよう圧力をかけていた。

 三菱UFJFGは「グループ全体の内部管理や法令順守管理について不断の改善に努める」とコメントした。(共同)