Thursday, February 09, 2017 4:41 PM

FRB資産縮小「あと数回の利上げで検討」 シカゴ連銀総裁

 シカゴ連邦準備銀行のエバンス総裁は9日、イリノイ州シカゴで、連邦準備制度理事会(FRB)の保有資産規模縮小について「あと数回の利上げで検討することになる」と述べた。ロイター通信が伝えた。

 長期的に適正な資産規模水準は1兆5000億ドルが一つの目安になり得ると指摘し「ゆっくりと減らしていきたい」と語った。数字にわたる量的金融緩和に伴う国債などの購入でFRBの保有資産規模は約4兆4000億ドルに膨れ上がっている。

 一方、トランプ政権の財政政策については、不確実なところがあり見極めが必要だと指摘する一方で、「自由で公正な貿易が良い」とも述べ、保護主義的な政策を前面に押し出すトランプ政権をけん制した。(共同)