Thursday, February 09, 2017 4:42 PM

尖閣で一方的行動に反対 中国との首脳会談に前向き

 米政府高官は9日、トランプ大統領が10日の安倍晋三首相との首脳会談で、沖縄県・尖閣諸島について「日本の施政権を損なおうとするいかなる一方的な行動にも反対する」との考えを伝えると記者団に明らかにした。米政府の従来の立場を確認し、尖閣の領有権を主張する中国をけん制する。

 一方で高官は、トランプ氏は中国の習近平国家主席との会談にも前向きだと強調した。日米同盟の強化を図りつつ、中国とも対話する姿勢を示し、南シナ海問題や貿易不均衡など両国の課題の解決を図る考えだ。

 トランプ政権は尖閣について米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用範囲だとの方針を示している。(共同)