Thursday, February 09, 2017 6:20 PM

米のはやぶさ、小惑星探し 試料回収の旅の途中で

 米航空宇宙局(NASA)は9日、小惑星に向けて飛行中の無人探査機「オシリス・レックス」を使った追加のミッションとして、地球の公転軌道上に新たな小惑星がないか探査を始めたと発表した。

 探査するのは、太陽と地球の引力が釣り合うように働く「ラグランジュ点」と呼ばれる特別な場所。地球が太陽を回る軌道上に複数ある。他から移動してきた天体がとどまりやすいため、主任研究者でアリゾナ大のロレッタ教授は「地球をつくった物質の残骸がたくさん滞留している可能性がある」としている。

 オシリス・レックスは試料回収を目指す小惑星「ベンヌ」へ向けた旅の途中でラグランジュ点を通る。この機会を利用して搭載したカメラで探すことにした。(共同)