Friday, February 10, 2017 10:44 AM

携帯からの注文に追いつけず〜スタバ、4Qは予想以下の伸び

 コーヒーチェーン大手スターバックスで、携帯アプリを使った注文が特定の時間帯に集中してさばききれず遅れや行列ができており、同社は対応を迫られている。

 ロイター通信によると、国内レストラン業界では携帯電話を使った発注・決済による売り上げ増加や人件費削減が期待されており、スターバックスは他社に先駆けてこうした技術を導入している。しかし多忙な店のバリスタは作業が注文に追い付かず、2016年10〜12月期は飲み物を渡すカウンターで渋滞が発生、一部の客があきらめて立ち去る例もあった。

 同社は1月下旬、国内既存店の四半期売上高増加率が予想以下にとどまったと発表しており、通年の売り上げ予想を下方修正した。ハワード・シュルツCEOは「需要が高すぎるという問題にはこれまでも対応してきており、今回も解決を確約できる」と明言。すでに一部の店でピーク時にモバイル注文専門のバリスタを増やし始めたほか、作業手順を見直し、飲み物の準備ができたことを客に知らせるテキスト通知を社内で試験している。

 スティーブンスのアナリストは、スタバはモバイル注文の問題を解決できると見ているが、レストラン業界全体の需要減速という大きな環境変化による影響を懸念しており「12月はこれまででも最悪の月の1つだった」と指摘している。