Monday, February 13, 2017 11:40 AM

文科幹部、慶大にも天下り OB仲介、次官ら認識か

 文部科学省の元幹部(61)が昨年6月、退職後約2カ月で慶応大へ再就職していたことが13日、分かった。組織的天下りの調整役だった人事課OB嶋貫和男氏(67)が仲介していた。文科省によると、前川喜平前事務次官や当時の人事課長も認識していたとみられる。内閣府の再就職等監視委員会が違法の疑いがあると指摘した28件に含まれており、今後の調査で幹部や人事課の関与が確認されれば、違法あっせんの問題が拡大する可能性がある。

 慶応大に再就職したのは、補助金の支出を担当する私学助成課長などを務めた元幹部。昨年3月末に文科省を退職し、6月1日付で慶応大参事に就任。現在は地域連携などを担当する学術事業連携室長を務めている。

 慶応大は13日、嶋貫氏に2015年春ごろ人材紹介を依頼し、16年1月に元幹部の面接をしたことを明らかにした。(共同)