Monday, February 13, 2017 11:40 AM

銃撃3日目から「戦闘」 南スーダン治安悪化で

 防衛省は13日、南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の昨年7月7〜9日分の日報を新たに民進党の部会に示した。政府軍と反政府勢力の対立が深まり7日に銃撃戦、8日に多数の死者が出る大規模戦闘が発生。日報も当初は「抗争」としていたが、9日に初めて「戦闘」と表現し、治安悪化に合わせ情勢認識を緊迫した表現に見直している。

 7日付の日報では、現地の陸上自衛隊部隊が行った宿営地外での道路補修作業などの成果を報告。両派の対立再燃が懸念される中、首都ジュバ市街で「突発的に抗争が生起する可能性は否定できず、巻き込まれに注意」などと記述しているものの「戦闘」との表現はなかった。

 8日付の日報で、7日夜に30発以上の発砲音をジュバ市内で確認したと記述。反政府勢力側の兵士が乗った車両に大統領警護隊が発砲し、双方の銃撃に発展した。10人以上の死傷者が出たとの情報も盛り込み「ささいな事象がきっかけで大規模な抗争に発展する可能性がある」と指摘している。(共同)