Monday, February 13, 2017 11:40 AM

退位、一代限り特別法 自民、皇位安定化は課題

 自民党は13日、天皇陛下の退位に関する懇談会を党本部で開き、「陛下一代限り」の対応が望ましいとする見解を決め、特別法を支持した。安定的な皇位継承について別途、慎重に検討すべき課題だと明記。自民、公明両党に、皇室典範改正による恒久化を掲げる民進党を加えた協議が近く始まる方向で、その行方が焦点となる。自民党の茂木敏充政調会長は、見解には法形式を明確には盛り込まないとしながらも、典範付則に特別法の根拠規定を置くことも選択肢だとの認識を示した。

 自民党の見解は、特別法制定を目指す政府の方針に賛同する内容。ただ、法整備に関しては「憲法や皇室典範と今回の立法措置の関係を明確にする必要がある」と触れるにとどめた。

 茂木氏は理由について「どういうやり方が良いかについて、決め付けずに書いた方が良い(と判断した)」と記者団に強調。特別法であっても「先例になることは否定できない」とも語った。恒久化を訴える民進党への配慮があるとみられる。(共同)