Monday, February 13, 2017 12:32 PM

「シリアで塩素ガス使用」 人権団体、政権に停止要請

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW、本部ニューヨーク)は13日、シリア北部アレッポの反体制派が支配していた地域でアサド政権側が昨年11月から12月にかけ、少なくとも8回塩素ガスを使用し、多数の死傷者が出たと発表した。

 目撃者へのインタビューや現地の写真、ビデオ映像を分析し、立証したとしている。HRWはアサド政権に対し、化学兵器の使用を直ちに停止し、国連安全保障理事会にも塩素ガス使用に関与した人物に制裁を科すよう要請した。

 HRWによると、政権軍のヘリコプターが昨年11月17日から12月13日の間にアレッポの住宅地に塩素ガスを投下した。複数の現場で黄緑色の煙とともに漂白剤のような臭いが立ち込め付近の住人は吐き気を催したり、気を失ったりした。攻撃では弾薬も使われ、子ども4人を含む少なくとも9人が死亡、計約200人が負傷したという。(共同)