Tuesday, February 14, 2017 10:20 AM

通貨安競争回避が焦点 日米財務相、3月会談へ

 トランプ政権の財務長官に13日就任したムニューチン氏は、3月に20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれるドイツで、麻生太郎財務相との初会談に臨む方針だ。円安ドル高への対応を含む為替問題が主要議題となる。通貨安競争の回避などを明記したG20の合意事項を確認できるかどうかが焦点だ。

 安倍晋三首相は10日の日米首脳会談後の記者会見で「為替については専門家である財務相間で緊密な議論を継続することになった」と説明した。為替政策を巡って、安倍政権とトランプ政権の間に見解の開きがあるのは否めない。麻生、ムニューチン両氏の会談の結果によっては、円相場が大きく動く可能性がある。

 ムニューチン氏は、上院の委員会が1月に開いた指名承認公聴会で「強いドルは長期的に重要だ」と力説。「強いドルは国益に沿う」とする米国の伝統的な為替政策を維持し、世界で最も利用されている基軸通貨の地位を守る決意を示した。(共同)