Tuesday, February 14, 2017 10:22 AM

京都府立医大を家宅捜索 組幹部の虚偽診断疑い

 暴力団幹部の刑の執行停止を巡り、京都府立医大病院(京都市)の医師が虚偽の診断書や意見書を作った疑いが強まったとして、京都府警は14日、虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで、同病院や奈良市の吉村了勇病院長宅を家宅捜索した。書類が刑務所への収監を免れるために悪用されたとみて、暴力団との関係を詳しく調べる。

 捜査関係者などによると、幹部は指定暴力団山口組淡海一家の総長高山義友希受刑者(60)。14日午前、京都地検へ出頭し、大阪高検が大阪刑務所に収監した。

 府立医大によると、他病院からの紹介を受け、2013年から高山受刑者を診察。暴力団関係者という認識はあったという。捜査機関からは病状などについて計7回照会があり、病院長名で回答していた。回答書は担当医と吉村病院長が相談して書いていた。(共同)