Tuesday, February 14, 2017 10:28 AM

米、FTA締結を要求 日本は難色、表現修正

 安倍晋三首相とトランプ大統領がホワイトハウスでの首脳会談後に公表した共同声明の作成段階で、米側が「日米自由貿易協定(FTA)の締結を目指す」との文言を入れるよう要求していたことが14日、分かった。日本側は難色を示し、最終的には「2国間の枠組みに関して議論を行う」と表現を修正した。複数の日米関係筋が明らかにした。

 日米FTAを巡りトランプ政権の個別要求が表面化したのは初めて。日本政府は「FTAについて具体的な要請はなかった」と説明してきたが、日本との間でFTA交渉を進めたいとの米側の姿勢が鮮明になり、協議は難航が予想される。

 トランプ政権は日米など12カ国による環太平洋連携協定(TPP)からの離脱を宣言する一方、各国と個別にFTA締結を目指す考えを表明している。TPPのような多国間の枠組みよりも好条件を勝ち取れるとの考えが背景にある。(共同)