Wednesday, February 15, 2017 10:36 AM

米補佐官辞任劇の余波拡大 対ロシア融和姿勢に追及圧力

 辞任したフリン大統領補佐官が、トランプ政権発足前だった昨年12月に駐米ロシア大使と対ロシア制裁見直しを協議したとされる問題は、収拾の気配が見えない。側近とロシア側の「親密」な関係が表面化する中、議会は徹底調査を要求、数週間前に疑惑を把握しながら対応を怠ったトランプ大統領の責任も追及されそうだ。

 フリン氏の行動は、無許可で対立する外国政府と交渉することを禁じた米国の法律に触れる可能性もあるが、スパイサー大統領報道官は14日の記者会見で「あくまで信頼関係の問題。重職の補佐官は絶対の信頼を置ける人物でなくては」とトランプ氏がフリン氏に辞任を要請した経緯を説明。フリン氏の行動に違法性はなかったと強調した。

 ホワイトハウスは、1月26日に司法省からの報告を受けてフリン氏とロシア大使の会談内容を知ったトランプ氏が即刻調査を命じたとしている。だが、疑惑を巡る情報が米メディアに漏れたことを受けて最側近のフリン氏更迭に追い込まれたとの見方が大勢だ。(共同)