Wednesday, February 15, 2017 10:37 AM

米投資家なお不安 株価高値も保護主義警戒

 トランプ政権が入国管理や貿易分野で保護主義的な政策を進めることに米金融大手や有力投資家が懸念を表明し続けている。株価は減税策への期待などから連日最高値を更新しているものの、投資家らの不安が完全になくなったわけではない。

 今月に入って金融大手ゴールドマン・サックスは報告書で「トランプ大統領は貿易と移民の分野で公約を実行に移すと予想され、金融市場と実体経済が混乱する恐れがある」と指摘。米国外に工場を移す企業に高い税金を課す方針などを念頭に警戒感を示した。

 ゴールドマンは、米議会の共和党と民主党は意見の隔たりが大きく、投資家の期待する減税の早期実現は見通しにくいとしている。(共同)