Thursday, February 16, 2017 11:11 AM

独オペル買収交渉に反発 人員削減に不安、曲折も

 フランス自動車大手、グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)によるドイツの同業オペルの買収交渉を巡り、オペルの生産拠点があるドイツや英国で反発が広がっている。工場閉鎖や人員削減への不安が背景にあり、最終段階にある交渉は曲折も予想される。

 「労働組合が知らない交渉は認められない」。ドイツのツィプリース経済・エネルギー相は、買収交渉が表面化した14日、こう憤った。オペルは赤字が続いており、PSAが買収後に雇用を維持するかどうかが不透明なためだ。

 オペルは欧州で約3万5千人を雇い、うち半数以上は3工場を置くドイツでの雇用だ。9月に連邦議会選を控えるだけに、政府も敏感にならざるを得ない。(共同)