Friday, February 17, 2017 10:03 AM

東京マラソン控えテロ訓練 スタート混雑の都庁前駅

 東京都庁前(新宿区)からスタートする26日の東京マラソンを控え、警視庁などは17日、混雑が予想される都営大江戸線都庁前駅でテロ対処合同訓練を実施した。警視庁の捜査員や大会関係者、都職員ら約300人がそれぞれの動きを確認した。

 テロリスト2人が混雑する駅構内に侵入し、爆弾を仕掛けた上、猛毒のサリンが入った紙袋を傘で突き刺して逃走したと想定。駅員らが倒れ込んだ通行人の救護や避難誘導をする一方、防護服に身を包んだ捜査員がサリンを処理して除染を進め、取り押さえたテロリストの供述から爆弾を発見して回収した。

 訓練の後、笠原俊彦副総監は「3年後の東京五輪のマラソンを想定した警備になる。ソフトターゲットを狙った新しいテロが起きる時代の中で、警戒警備をさらに強化する」と話した。(共同)