Friday, February 17, 2017 10:07 AM

北朝鮮制裁、履行で一致 日中外相、関係改善へ努力

 岸田文雄外相は17日、中国の王毅外相とドイツ・ボンで会談し、北朝鮮による弾道ミサイル発射への対応に関して国連安全保障理事会の決議に基づく制裁順守が重要だとの認識で一致した。今年が日中国交正常化45周年に当たるのを踏まえ、両国関係のさらなる改善に向け、努力していくことで合意した。日中外相会談は昨年8月に東京で開いて以来。

 両外相は、東シナ海の情勢について意見を交わし、中国が公船派遣を続ける沖縄県・尖閣諸島を巡っても議論した。日本側は中国の動向に懸念を示して自制を求め、中国は反論したとみられる。

 防衛当局間の「海上連絡メカニズム」や、先の日米首脳会談で尖閣が米国の防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象と確認したことなども議題に上った可能性がある。日本外務省担当者は「さまざまな課題について率直な意見交換をした」と述べるにとどめた。(共同)