Friday, February 17, 2017 10:07 AM

韓国外相「最大限努力」 少女像撤去で岸田氏に

 岸田文雄外相は17日午前(日本時間同日夜)、ドイツのボンで韓国の尹炳世外相と会談し、釜山の日本総領事館前への慰安婦少女像設置は「極めて遺憾だ」として像の撤去を求めた。尹氏は、設置は不適切だとして、慰安婦問題を巡る日韓合意の履行に関し「可能な限り最大限の努力を行っていく」と述べた。日本側は、韓国側の具体的な動きを見極め、一時帰国させた長嶺安政駐韓大使の帰任時期を慎重に検討する。

 これに先立ち日米韓3カ国外相会談を開催。北朝鮮による12日の弾道ミサイル発射について「最も強い表現で非難」し、圧力強化で連携する方針で一致し、会談後に共同声明を発表した。

 日韓両外相の会談は昨年9月以来で、釜山の少女像設置を受け長嶺氏らが一時帰国した今年1月9日以降初めて。安倍政権は慰安婦少女像撤去への道筋が見えない限り長嶺氏を帰任させない方針だ。今後、韓国政府が、世論の反対を抑えながら具体的な措置を示せるかが焦点となりそうだ。(共同)