Friday, February 17, 2017 10:08 AM

派遣以来、統幕で日報保存 組織的隠蔽と野党批判

 稲田朋美防衛相は17日の衆院予算委員会で、南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報を廃棄したと説明後、保管が判明した問題に関し「南スーダンへの派遣開始以来、統合幕僚監部で、日報を電子データで保存していた」と述べた。民進党の後藤祐一氏は、日報を保存していたのならば、文書が存在しないとして開示しなかった防衛省の対応は組織的な隠蔽だと批判した。

 野党は、稲田氏が防衛省内を統率できていないことが改めて浮き彫りになったとして、辞任を求め攻勢を強める構えだ。

 稲田氏は、当初の探索範囲が派遣部隊と中央即応集団司令部に限られていたと説明した上で「捜し方は不十分だったが、隠す意図はなかった」と反論した。日報の廃棄時期について昨年10月3日の情報開示請求前だとしたが、明示しなかった。(共同)