Friday, February 17, 2017 10:08 AM

女2人を実行犯と断定 マレーシア、毒物押収か

 北朝鮮の金正男氏がクアラルンプール国際空港で殺害された事件で、マレーシア警察は17日、逮捕した女の容疑者2人を立ち会わせ、空港で実況見分を行った。2人を実行犯とほぼ断定、犯行を持ち掛けたとみられる男4人の行方を追っている。マレーシア主要紙の星洲日報(電子版)は、警察がベトナム旅券を所持した女のバッグの中にあった猛毒入りの瓶を押収したと報じた。

 地元メディアのこれまでの報道によると、インドネシア人のシティ・アイシャ容疑者(25)は「見知らぬ男から100ドル(約1万1300円)でいたずらビデオへの出演を持ち掛けられた」と供述。ベトナム旅券の女と何度も撮影リハーサルをしたと説明しているという。警察は2容疑者が殺害を意図せずに実行犯にされた可能性も排除できないとみている。

 韓国政府は北朝鮮の情報機関、偵察総局が正男氏殺害を計画、主導したとの見方を示している。男らは北朝鮮人との報道があるが、マレーシア警察は確認していない。(共同)