Friday, February 17, 2017 10:09 AM

トランプ大統領の発言、一貫せず 本音と建前使い分けか

 トランプ大統領の発言は一貫性に欠けることが明らかになってきた。16日には従来の見解を修正し、通商交渉では自国の市場開放は避け、米国の利益を最優先する姿勢を鮮明にした。本音と建前を使い分けている可能性があり、米国との「ハイレベル経済対話」を控えた安倍政権にとっても、真意を測りかねる状況が続きそうだ。

 トランプ氏は10日、日米首脳会談後の記者会見に安倍晋三首相とともに臨み「両国に利益をもたらす自由で公平な貿易関係を目指す」と誓った。しかし、16日の記者会見では一転「公平な貿易のために交渉する。自由ではなく公平だ」と発言。米国が抱える巨額の貿易赤字を減らし、雇用を増やすには、2国間の通商交渉に強硬な姿勢で当たる必要があるとの認識を示した。

 16日の会見では「株価は最高値を更新した。産業界では景気楽観ムードがすごい勢いで広がっている。これまでとは全く違う」とも話した。(共同)