Tuesday, February 21, 2017 6:15 PM

電力のCO2規制撤回へ トランプ氏大統領令準備

 トランプ大統領が、火力発電所の二酸化炭素(CO2)排出を規制するオバマ前大統領時代の「クリーン・パワー・プラン」を撤回する大統領令を準備している。21日付のワシントン・ポスト紙が報じた。

 プランは、地球温暖化防止の国際枠組み「パリ協定」で米国が示した温室効果ガス削減目標を達成するための中核となる政策で、撤回すれば実質的に目標を放棄したと見なされる可能性もある。世界の温暖化対策を後退させかねないとの懸念の声が上がっている。

 パリ協定で米国は、国内の温室効果ガス排出量を2025年までに05年比で26〜28%削減する目標を提出。達成のための方策の一つとしてオバマ政権は15年、火力発電所からのCO2排出量を30年までに05年比で32%削減する規制を打ち出した。(共同)