Wednesday, February 22, 2017 9:59 AM

北方領土に新師団配備か ロシア国防相、防衛強化

 ロシアのショイグ国防相は22日、クリール諸島(北方領土と千島列島)に新たな師団を年内に配置する意向を示した。新設する4個師団のうち1個師団を配置するという。師団の詳細は不明だが、配置先は北方領土とみられ、4島の防衛力が強化される形となる。下院での発言をタス通信などが伝えた。

 昨年12月の日露首脳会談での合意を受け、日露政府は北方領土での共同経済活動の実現に向けた協議を進めているが、ショイグ氏の発言はそれとは関係なく、北方領土の防衛強化を進める意思を表明した形。上月豊久駐ロシア大使は22日、「北方領土に関するわが国の基本的な立場と相いれない」と述べ、反発した。

 ロシア軍は北方領土の軍備近代化に取り組んでおり、首脳会談前の昨年11月には、択捉島に射程約300キロの「バスチオン」、国後島に射程約130キロの「バル」の新型地対艦ミサイルを配備したことが明らかになった。(共同)